学研グループの学研ステイフルより、近年注目を集めているモンテッソーリ教育を取り入れたカードタイプの教具「モンテッソーリBox」が2019年3月15日より発売されました。
フランスで販売されていた製品を日本語に訳したもので、パッケージやカードの絵はそのままに日本語に翻訳されているようです。翻訳は『日本モンテッソーリ教育綜合研究所』が監修。
カードの種類は「もじ」「どうぶつ」「とり」「はじめての天文学」の4種類があり、価格はいずれも3,780円(本体 3,500円)。
もじ
砂文字カードを人差し指と中指の2本の指でなぞることで、自分の感覚で文字の形を感じ取り、文字を書く準備活動を行います。
「もじ」にはひらがなが砂文字で書かれたカード46枚(ひらがな)が入っています。ひらがなを覚え始める2歳以上を対象としており、なぞる練習を繰り返すことで文字を書く感覚を身につけるための教具です。
また、「砂文字カード」を使ったもじ・ことばを学ぶための活動を紹介するモンテッソーリ教育法に基づく活動の紹介冊子も付属しています。
どうぶつ
たくさんの動物カードは語彙を豊かにし、読み書きの準備をするのに最適です。世界の動物に興味を持ち、生息地も覚えることができます。
「どうぶつ」は3歳以上を対象としており、49枚の「動物カード」と7枚の「大陸カード」が含まれます。「大陸カード」は大陸の形がざらざらとした触感をしており、触れることで大陸の形を感じ取ることができるため感覚教具としても良さそうです。
「動物カード」と「大陸カード」のペアリング作業をすることで、どうぶつの生息地を学び、空間認識力や数学的能力を高める効果も期待できるとしています。
とり
カードや冊子を用いて鳥や鳥の特徴について学びながら、カードを並べることで空間認識力を高めます。スケッチができる観察ノートも付いています。
「とり」にはカード105枚(生息地カード5枚、絵カード30枚、名称カード30枚、羽根カード10枚)のほか、鳥についての冊子と、スケッチができる観察ノートが付属。
色鮮やかな鳥の特徴を楽しみながら、「絵カード」と「名称カード」を並べて鳥の名前を覚えることができます。3歳以上を対象としていますが、枚数が多く鳥の名前が難しいので少し上の年齢向けかもしれません。
はじめての天文学
天体の絵カードと名称カードでペアリングをしたり、天体の説明が書かれた定義カードを使ってクイズを出したり。星座をスケッチできる星空手帳付き。
「はじめての天文学」では、「絵カード」と「名称カード」でペアリングをして天体の名前を覚えます。天体の説明が書かれた「定義カード」は子どもの天体に対する好奇心を刺激するでしょう。
カード60枚(絵・名称カード15枚、絵カード15枚、名称カード15枚、定義カード15枚)のほか、天体について知るための冊子や、星空を描くページがある「星空手帳」、星座を探すための「星座早見盤」が付属しています。
3歳以上を対象としていますが、元々フランスで発売されていたときは5歳以上を対象としているように、年少のこどもが天体に興味を持つかは個人差が大きそうです。
日本でも広がるモンテッソーリ教育
将棋の藤井聡太氏やマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏などが学んだことが紹介され、近年人気を集めるモンテッソーリ教育。教具もこれから手に入りやすくなっていくことでしょう。
なお、「モンテッソーリBox」はフランスで2015年から販売されており、フランスのAmazonでも絵柄や品質は高評価を得ています。
https://www.amazon.fr/Mon-coffret-Montessori-animaux-Herrmann/dp/2092786806